年をとったら「若気の至り」はできない 失敗すら楽しもう
人生は学びの連続。私はメンタルトレーナーとして人様にメンタルトレーニングを指導する仕事をしていますが、いまだに「教える」よりも周りの方々から「教えられる」ことのほうが多い気がしています。「職業的にそれでいいのか?」というツッコミはともかく(すみません……)、貴重な学びを与えてくださる方にお会いできるのは、とても幸せなことです。
私の会社で発行している「エキリーブル」というフリーマガジンの対談企画で、ホリプロの創業者である堀威夫さんにインタビューさせていただいたときのこと。素敵なお話で元気をいただいたので、インタビュー後に「私はいまだに失敗ばかりしていますが、これからもがんばります」と、お礼のメールをお送りしたのですが、そのときにいただいたお返事のメールでまた大切なことを教えられました。次のような内容です。
「若気の至り」という言葉があります。それは、もう私の年ではできないこと。どうぞ、若気の至りをどんどん繰り返して、毎日をお過ごしください。振り返れば、自分のこれまでの人生もすべて若気の至りの連続だったように思います。
若気の至りは、どちらかといえばマイナスの意味で使われる言葉ですが、人生の大先輩たちも皆通ってきた道であり、それを許してくれるのです。このメールを読んだとき、私は「失敗すら楽しみなさい」といわれているように感じて、とても嬉しくなりました。

失敗から立ち直るコツ:「ゴールドゾーン」「グリーンゾーン」の考え方
とはいえ、仕事で大きな失敗をしてしまったときなどは、どうしても落ち込んでしまうもの。そんな状態に陥ったときに素早く立ち直る力をつけるためにも、ぜひ知っておいていただきたいのが、人生の「ゴールドゾーン」と「グリーンゾーン」という考え方です。
このゴールドゾーンとグリーンゾーンという言葉を、私は大学院時代に読んだ心理学の本で知りました。当時は、ゴールドゾーンが仕事や学業などの「キャリア」で、グリーンゾーンが「プライベート」だと理解したのですが、その後、人生経験を重ねるにつれて、グリーンゾーンはもう少し観念的な、物質的なものをすべて失った後に残る「自分の人生のコア」のようなものだと思えるようになりました。
ゴールドゾーンの自分は、常に「鎧」を着けて闘っているような状態です。ただし、いくら頑丈な鎧を持っていても、グリーンゾーンの「裸の自分」を豊かにしなければ、ゴールドゾーンで闘うための心の体力を養うことができません。そして、グリーンゾーンというベースを持っているからこそ、私たちはゴールドゾーンの仕事で何か失敗したり、傷ついたりしても、立ち直ることができるのです。(次ページへ続く)


