Gメールの登場により、『「超」整理法』を超える

かつて野口悠紀雄氏が、著作『「超」整理法』(中央公論社)にて、さまざまな整理術のテクニックを超える「押出しファイリング」を提唱したのは周知のこと。時を経て2008年9月、野口氏は、さらに進化した『超「超」整理法』(講談社)を世に送り出した。以前は不可能だと思われた、「デジタル・オフィス」が実現したからである。
それを可能にしたのは、Gメールの登場だった。もはや、ビジネスシーンでGメールユーザーとやり取りすることは、めずらしいことではない。しかし一方で、フリーのWebメールの使用に不安を覚える人もまだまだ多い。かつて、書類を分類・整理せず、時系列に並べる「押出しファイリング」に躊躇した人がいたようにである。
そこで今回は、私たちがぼんやりと体感しながらもうまく言葉にできなかった、Gメールがもたらした「革命」について言語化してもらうべく、野口氏にインタビューを行った。前・後編の2回に分け、これからのビジネスパーソンに求められる「スキル」について教えていただくことにしよう。
容量も整理も気にしない書庫を手に入れたようなもの
野口氏がGメールを推す最大の理由は、その強力な検索機能と7GBという十分過ぎる容量にある。野口氏は新しい仕事に臨む際、自身の過去の作品群から最適な資料を探し出すのに苦労していた。それがGメールを使うようになってからは、実に簡単に、お目当てのものにたどり着けるようになったという。
「人名でメールボックスに検索をかけると、目的のメールはすぐ探し出せます。またGメールは容量が非常に大きいので、古いメールを削除する必要がありません。増えて続けるデータの量を気にせず、整理をする必要もない、便利な書庫が手に入ったわけです」(次ページへ続く)


