ネットで見る仕事情報は、なぜかネガティブなものに偏ってしまう
就職・転職の際にネットで希望する業種や、具体的な企業について調べない人はいないと思います。ネットがなかったころは、面接のときに聞くとか、企業研究の本の行間を必死に読むしかなかったわけですが、今ではネットで簡単に、率直な意見を参照することができます。しかし……どうも、連続してネットの「生の声」を聞いていると、気持ち悪くなったりしませんか?
わたしはもうオッサンなので適当に受け流すことができますが、たとえば就職活動中の学生さんだったり、しばらく仕事を休んでいて、ようやく仕事をしようという意欲がわいてきた方はドンヨリすることもあるかと思います。
しかし、そのドンヨリ感にはメカニズムがあり、うまく情報をさばいていけば、安らかな気持ちで就職・転職活動を行うことができるのです。ここでは、まず、なぜネットで見る仕事情報がネガティブなものに偏ってしまうのかについて考察し、次に、その情報を仕事について前向きに考えるための材料にするコツについて考えたいと思います。
「いいことは言わない」のがネット
わたし自身、今勤めている会社の雰囲気や待遇には満足しており、面接のたびに「定年までこの会社にいたいです!」と懇願したりもするほどなのですが、そのような、会社に対するポジティブな情報を、積極的にブログやら何やらに書こうという気にはなりません。これを読まれている方で、今の仕事に満足している方も、おそらく似たような気持ちだと思います。
なぜそうなるかというと、一つは、幸せであると書いたところで、話としての起伏がなく、面白さがないからです。たとえば、『余命一ヶ月の花嫁』という話がありますが、それが『余命五十年の花嫁』だったらどうでしょう。平均寿命から考えると、多くの花嫁の余命は五十年以上あるはずなのでつまりは多数派。しかし、多数派だからといって共感を呼んでベストセラーになるかというと……誰も読まないでしょうね。
もうひとつは、具体的に書くと嫉妬が生まれてしまうからです。
ネットは友達との会話と違って、こちらが想定していない読者が読んでいますし、自分の半径数メートルのローカルルールは通用しません。「ネガティブなことを書いても気が滅入るだけだしな」と思って、仕事でよかったと思うことを書いても、自慢と取られてしまうのが関の山。仕事でよいことを書いたときより嫌だったことを書いた方がコメントもたくさんつきますし、それを学習したサラリーマンブロガーの方々は愚痴しか書かなくなってしまうという仕掛けです。
そんなわけで、残念ながら悪貨が良貨を駆逐する仕組みがネットには備わっているので、普通に目にするお仕事情報はネガティブなものが多くなってしまうのです。



