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普段の生活の中で、自分が心の中で発している言葉。それが「セルフトーク」です。コーピングのテクニックとしてセルフトークを有効に活用することで、自分のストレス傾向を知り、ストレスに結びつくマイナスの思考をプラスに切り替えることが可能となります。【バックナンバーはこちら】



あなたは「イライラ型」? それとも「オドオド型」?

 今回は、ちょっとしたテストからはじめたいと思います。

 地下鉄に乗ってお客様との大事な打ち合わせに向かっていたところ、突然電車が止まってしまいました。「緊急停車です。少々お待ちください」という車内アナウンスが流れるだけで、5分経過しても一向に動き出しません。携帯電話の圏外エリアなので、先方に連絡することもできない状態です。こんなとき、あなたが心の中でつぶやく言葉は何でしょうか? 以下の2つのうち近いものを選んでください。

 ハイ、いかがでしょうか。これで何がわかるのかというと、「自分は、あるストレス状況に対して、どんなストレスの反応をしめすか」というおおよその傾向です。Aと答えた方のストレスパターンは「イライラ型」。そして、Bの方は「オドオド型」。

 通常、研修で実際に行うストレスパターンテストでは、6種類のパターンに分けていくのですが、このイライラとオドオドは、対極にあるパターンなので、グループを大別するときには、この質問をしたりします。ちなみに、講演や研修でこの質問をすると、だいたい6対4くらいの比率でイライラ型とオドオド型に分かれるようですね。

 イライラ型は、思いどおりにいかないとカッとなったり、焦ってイライラすることでストレスをためやすいタイプです。自分を過信する傾向があり、人間関係では他人から理解されないときや他人が思うように動いてくれないときに強いストレスを感じます。そんなイライラ型の人に多く見られるのが、何事も「こうあるべき」「こうすべき」という「べき思考」。この自分にとってのあるべき姿と現実とのギャップがストレスを生むのです。

 オドオド型の特徴は、傷つきやすく、自分に自信が持てないこと。会社で上司や先輩から叱られると、自分の存在自体を否定されたかのように深く落ち込んでしまい、ストレスをためこんでいきます。オドオド型の人が抱えるストレス原因の多くは、「どうせ自分は」「どうせうまくいかない」といった後ろ向きの「どうせ思考」や、些細なことを大げさに考えてしまう「過大評価」、逆に自分を低く評価し過ぎる「過小評価」にあります。






著者プロフィール
田中 ウルヴェ 京(タナカ ウルヴェ ミヤコ)

1967年東京生まれ。聖心女子高等学校を経て、日本大学在学中の1988年にソウルオリンピックのシンクロ・デュエットで銅メダル獲得。91年より渡米、米国カリフォルニア州セントメリーズ大学大学院健康・体育・リクリエーション学部修士課程修了。99年からは米国アーゴジー心理専門大学院にて、認知行動療法、スポーツカウンセリングを学び、2000年米国サンディエゴ大学院にて、パフォーマンスエンハンスメント、アスレティックリタイヤメントを学んだ。89~99年日本ナショナルチームコーチ、アメリカ五輪ヘッドコーチアシスタント、フランスナショナルチーム招待コーチなどを歴任。

現在、日本大学医学部兼任講師、筑波大学体育専門学群非常勤講師、日本オリンピック委員会(JOC)情報医科学専門委員会科学サポート部会メンバー、国際水泳連盟(FINA)アスリート委員、日本スポーツ精神医学会評議委員、笹川スポーツ財団評議委員、文部科学省独立行政法人日本スポーツ振興センター評価委員、経済産業省「地域自律・民間活用型キャリア教育プロジェクト」委員、日本スポーツ心理学会認定スポーツメンタルトレーニング指導士補。

2001年起業。㈱MJコンテス取締役として、6事業部、社員20余名の経営に携わるかたわら、プロスポーツ、オリンピック選手から一般まで広くメンタルトレーニングやキャリアプランニングを指導。企業研修、講演は年間200を数える。著書・訳書多数。近著は、アマゾンベストセラー2位を記録した『「1日30秒」でできる 新しい自分の作り方』(フォレスト出版)。

夫はフランス人。2児の母でもある。






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