元アナウンサーがネイルサロン経営者に転身!

全国にネイルサロン「ネイルクイック」とその姉妹店「ネイルパフェ」49店舗、30分フィットネス「クイックシェイプ」14店舗を展開する、株式会社ノンストレス。現在、従業員270名(うち正社員220名)、ネイル業界第2位の同社は株式公開を目指している。日常の中にあるささやかな幸せをリーズナブルに提供する。
「ネイルアートで手元をきれいにすると、心がやすらぎます。一回だけ豪華なエステ体験をするよりも、ちょっとした感動を積み重ねる方が大きな幸せになると思うのです」
代表の坂野尚子さんは、フジテレビアナウンサーを辞め、米国でMBA(経営学修士)取得、外資系コンサルティング会社に勤務後、会社設立という華麗な経歴を持つ。私生活では、高校生の母親。華やかな人生に思えるが、その裏には、度々の挫折と反骨精神があったという。
「私の人生は順風万般ではなく、多くの挫折を味わいました。どこか中途半端な自分へのもどかしさがある。だから、がむしゃらにやっていくことが私の信条です」
『なるほど・ザ・ワールド!』のレギュラーを逃したのが転機
1957年に横浜で生まれた。厳しい両親のもと、優等生として過ごした少女時代。1回目の大きな挫折は、第一志望だった国立大学の受験に失敗したこと。授業を英語で行う大学に進学し、英語力を磨いた。大学3年生で、希望する米国のUCLA、UCBの交換留学プログラムに応募するが、落選してしまう。
「それまで自分は器用な方だと思っていました。でも、いろいろなことが中途半端になっている。本当にやりたいことは何だろうと、本気で就職活動をするようになりました」
そして放送の世界へ憧れを持ち、アナウンサー養成スクールに通う。1980年、高倍率の就職試験に合格し、フジテレビのアナウンサーになった。「おはようナイスデイ」「3時のあなた」「スーパータイム」の専属レポーター等、アナウンサー人生は順調に始まった。
しかし華やかな世界にも挫折があった。「ほぼ確定していた『なるほど・ザ・ワールド!』のレギュラー出演が立ち消えになったことは、本当に悔しかったです。それが本当になっていれば、私の人生は大きく変わったかもしれませんね」
旅行が趣味だった坂野さんは、プライベートで行ったニューヨークに憧れを抱く。入社6年目、念願が叶い、フジテレビのニューヨーク特派員となる。現地の日本語ニュース「おはようニューヨーク」のキャスターに。米国各地への取材を、企画から取材、編集まで担当。新しく始めた生活の中で、報道以外の職業の人達と交流を持つようになり、坂野さんの価値観は大きく変わった。(次ページへ続く)



