成長したいなら、「真似する」しか方法がない!?

もっと「真似る」という方法論を、自分の仕事に取り込んでいくようにしてみてはどうか……?
そんな趣旨で今回書かかせていただいたのが、私の『仕事ができる人は、仕事ができる人を真似ていく』(講談社)という本です。今回は3回にわたって、そのダイジェストを皆様にお届けしたく思っています。
とはいえ、改めて取り上げるまでもなく、「仕事は真似して覚えなさい」っていうのは、よく言われることですよね!
私は現在、作家であり、出版プロデューサーであり、経営者であり……という形で、ある意味、勝手気ままな状態で仕事を続けております。でも、最初は新入社員として極めて普通、というよりも、ちょっと“古くさい会社”に会社に入社しました。そのころも「先輩の仕事をしっかり真似ろよ」なんてことは、よく言われた気がします。
最初は“真似”をして、仕事の型を身に付けなさい……。
よく「守・破・離」なんてことが言われますが、これは「最初は師匠のやり方をしっかり真似て技術を習得しなさい」と、演劇だとか武道の世界で言われる言葉。そんなふうに「真似る」というと、“まだ未熟な人間が修行過程でやるべきこと”といったイメージになります。そんなストイックなことはやりたくないし、だいたい「あの先輩の真似をしたって仕方ないじゃない」なんて思ってしまう人も、多いのではないでしょうか?
けれども新人のころの私たちは、誰だって「真似」をしたはずなのです。私も真似をしました。新人のころの部署のトップの方は、非常にワガママでイヤな方……だったのですが、それでもやはり真似をしています。
それは当然の話で、真似をする以外に、私たちは「新しいこと」を身につける手段を持っていないのです。そもそも人間は「頭の中に情報としてないこと」を、考えたり、実行したりすることはできません。そして「考えること」も「実行すること」も、実際にそれを試してみることでしか自分の中に蓄積されません。
誰かがやっている「自分の知らなかったこと」や「できなかったこと」を探して、それを同じようにやる。これは「真似」以外の何物でもない。子どもなら誰でもやっていることですが、仕事のことを知らない人間が「知っているようになる」にも、真似をするしか手段がないのです。(次ページへ続く)



