一般の転職市場になかなか出てこない、マネジメント職の求人
いまの会社に転職したきっかけは、会社の経営陣に誘われたからです。つまり、転職活動が必要ない転職。その前(5回目)の転職も、私が直接誘われたわけではありませんが、昔の上司についていった転職活動の必要ない転職でした。
ということは、最近2回の転職は、偶然にも転職活動が必要ない、人から誘われての転職が続いたことになります。でも、これは実は偶然ではありません。転職活動の必要がない、人に誘われての転職は、偶然だけでかなえられるものではないのです。なぜなら、人に誘われて転職するには、それだけ多くの人との出会いが必要になるからです。それは、口で言うほど簡単なことではありません。
では、どうすれば転職活動が必要ない転職が可能になるのでしょう。繰り返しになりますが、それをかなえるには人との出会いが重要です。人との出会いが、転職活動の必要がない転職を可能にしてくれるのです。
たとえば、ベンチャー企業にはマネジメントができる人材の足りない会社がま だまだたくさんあります。そして、能力があれば40歳以上でもまったく問題ありません。
むしろ、社員構成上「40歳以上が絶対欲しい」という企業もめずらしくありません。でも、そうしたベンチャー企業のマネジメント職の求人は、一般の転職市場にはあまり出てきません。
それには理由があります。それは、転職市場に出てこないのではなく、企業側が転職市場に期待していないのです。ふつうマネジメント職を採用する場合は人材紹介会社を使います。欲しい人材が、一般の求人募集ではなかなか出てこないからです。人材紹介会社は、必ず「必ず御社にピッタリの人材を探してみせます」と決まり文句を口にしますが、実際には、人材紹介会社からピッタリな人材が紹介されてくることはありません。
理由は、人材紹介会社の人材紹介システムが、ベンチャー企業に優秀な人材を供給する仕組みになっていないからです。向き不向きは別にして、企業が求める優秀な人材は大企業もベンチャー企業もほとんど同じです。そうなると当然、限られた優秀な人材を巡って、争奪戦が起こります。

しかし、人材紹介会社には企業の格付けがあり、紹介する順番が決まっています。優秀な人材には、通常、大企業が優先的に紹介されていきます。そして、残った候補者がベンチャー企業に回ってくる。
よほど本人が強く希望しない限り、人材紹介会社は大企業から先に紹介するものなのです。さらに、ベンチャー企業のなかでも格付けがあります。人材紹介会社は、IPOしている知名度の高いベンチャー企業から先に紹介し、IPOしていないベンチャー企業は後回しになってしまいます。
この人材紹介会社のシステムについては、私自身経験済みです。いまは採用する側に回っていますが、マネジメント職の優秀な人材の紹介を受けたことはほとんどありません。(次ページへ続く)


