複数の仕事があって、それぞれが別の種類の仕事だったり、スケジュールが決まっていたり決まっていなかったり、いろいろな状態だと思いますが、その中で優先順位のつけ方を誤ると大変なことになります。締め切りを過ぎて怒られますし、あたふたして仕事の質も下がってそこでまた怒られ、ションボリして次の仕事も遅れてしまう、などの悪循環に見舞われることになります。
それはまるでテトリスのようで、細長いのが来るのをいつまでも待っていて、どんどん駒が積み上がってくるときの如し、です。「こんなことなら手堅く埋めていくべきでした」と思うこともあるでしょう。ゲームならいいですが、仕事で駒が上まで来てしまうと大変なので、抜かりない優先順位づけをしていければいいですよね。
ということで、今回は、若干ズルいけど前向きな「仕事の優先順位のつけ方」を提案させていただきますので、優先順位づけでしくじり気味の方は参考にしていただければ幸いです。
(1)すべての仕事をスケジュールに載せる
振られた仕事は、仮でもいいので日付を決めてしまうことがとても重要です。すべての仕事をスケジュールに載せておくことで、初めて優先順位がつけられます。とにかく、人間は愚かな生き物なので、やることはすべて「日付」という一つの土俵に載せておかないと失敗してしまうのです。
「スケジュールに乗っていない」とか、納期があいまいな状態の仕事は絶対ないようにすべきです。スケジュールに載せたとたん、即死してしまったことってありますよね。しかも、スケジュールに載せていなかった仕事だけではなく、すでにスケジュールに載せていた仕事の順位までもが変動してしまうので、振ってきた仕事の締切は必ず確認し、不明瞭な場合は設定しておくようにした方が無難です。
と、ここまではノーマルな仕事術で、「あれ?この連載ってマトモな仕事術の話だっけ?」と残念な気持ちになった方も多いかと思いますが、ここからが本番です。いつもの濃い感じでちょっと申し訳ありませんがおつきあいくださいませ……。
(2)企画系の仕事は早く終わってもすぐに出してはいけない
ずばり、企画など、熟慮することが望まれる仕事というものは納期ギリギリに出した方が、それだけで説得力が増します。なぜなら「時間がかかっている=十分に検討されている」という気がするからで、たとえ速く終わったとしても、納期ギリギリまで放置しておくとお得です。
―などというと、「そんな単純な」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、おっしゃるとおり、本当に単純ですよね。
たとえばわれわれが消費者の立場だったとして、「製作期間○年」というコピーがついている映画は、よく練りこまれた映画なんじゃないかという気がしてしまいますよね。われわれ人間の心理ってとても単純で、それに利用されっぱなしだと楽しく暮らせないので、うまく利用していくべきなのです。
ベストなのは「早めに仕上げて数日寝かして提出」です。これがミスが最小限になり、かつ心証が最高によくなる段取りです。あまりにもバタバタした感じになってしまうと「ミスが多いのでは」という疑惑を生んでしまうので、約束した日の午後イチあたりが適切でしょう。



