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タグ: 独立 起業
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 今回は、小規模M&Aの仲介をしている清水美帆さんのお話です。日本ではまだあまり浸透していませんが、M&A先進国のアメリカでは、M&Aによって小規模店舗のオーナーが頻繁に入れ替わるそうです。清水さんは「小規模M&Aという手法を日本中に広めること」が使命だと感じています。【独立・起業ストーリーのバックナンバーはこちら】



売却額1億円以下の小規模M&Aに特化した仲介会社

 小規模M&Aに特化した仲介会社、株式会社ビジネス・ブローカレージ・ジャパン代表の清水美帆さん。同社は売却額1億円以下の小規模案件に対応し、事業や店舗を売却したい人と買収したい人を結びつけている。店舗事業のM&Aを仲介するウェブサイト「店舗M&A.com」を運営し、飲食店、エステサロン、調剤薬局、クリニック、学習塾、専門学校、ホテル等、さまざまな店舗ビジネスに関するM&Aの仲介を行う。M&Aが成立した場合、仲介手数料を受け取る成功報酬型のビジネスだ。

 M&A仲介業者には、さまざまなプレイヤーがいる。売買額10億円以上の大規模M&Aは証券会社や銀行、1~10億円の中規模M&Aは独立系M&A専門会社、会計士が仲介することが多い。

 一方最近まで、1億円以下の小規模M&Aを専門に取扱う仲介会社は少なかった。「小規模M&Aはアメリカ、ヨーロッパ、香港等では盛んですが、これまで日本では事例が多くはありませんでした。M&A仲介事業は手間のかかる作業が多いのですが、売買額が20億円でも2,000万円でも、作業にかかる手間はほぼ同じです。儲けが少ない小規模M&Aの取扱いに、多くの仲介会社は積極的ではありませんでした」

 清水さんは小規模M&Aビジネスに可能性を感じ、市場を広げることにチャレンジしている。「売買予算が1億円以内であれば、自社でもM&Aを活用できると感じる経営者は多く、小規模M&Aのニーズは高い。今後は、日本でも小規模M&Aは増えていくと思います」

 同社は、会計事務所、人材紹介会社等と提携し、小規模M&Aに関する一連の業務をワンストップで提供する。会計事務所で株価算定を行い、人材紹介会社を通じてM&A後の企業向けに、マネジメントや財務管理ができる人材を紹介している。

 価格面でも、小規模M&A向けに低価格を実現した。銀行がM&A案件を仲介する場合、仲介手数料は最低でも2,000万円から。一方、同社の仲介手数料は、取引価格が1億円以下の事業譲渡の場合、150~500万円に設定されている(売買取引金額に応じる)。

人生計画表に「30歳までに会社を作ろう」と書き込む

 清水さんは、1977年に東京都立川市で生まれた。横田米軍基地が近く、小さい頃から英語に親しんだ。中学生の時、ホームステイしたアメリカに憧れ、「アメリカの大学に行きたい」と思うようになり、カルフォルニアのカレッジに留学。留学中、JETROで約1年間インターンシップも経験した。

 卒業後は帰国し、インターネット関連のベンチャー企業・フライングカラーでカナダ人社長の秘書として1年間働いた。24~25歳の頃、「将来、どのような道を進むことが幸せなのだろう」と自分探しを始め、エクセルで“人生の計画表”を作った。各年代の達成目標を、「○歳までに、△△をしよう」と具体的に書き込んだ。「実家も自営業なので、私もいつか起業したいと思いました。そして『30歳までに、会社を作ろう!』と書き込んだのです」

 そして「将来、どのような事業を始めれば良いだろう」と、事業アイデアを考え始めた。(次ページへ続く)





著者プロフィール
滝岡 幸子(タキオカ サチコ)

経営コンサルタント・中小企業診断士、有限会社ポテンシャル 代表取締役、『ひとり起業塾』主宰。
大手外資系コンサルティング会社を経て独立。中小企業向けの経営コンサルティング業務を中心に、新規事業開発、企業研修、講演、各種メディアでの執筆連載など多方面で活躍中。小資本、低リスクで身軽に起業するノウハウを伝える「ひとり起業塾」を主宰。著書に『図解 ひとりではじめる起業・独立』(翔泳社)、『はじめよう!移動販売』(同文舘出版)がある。






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