資格がなくても仕事はできるが、マネージャーを目指すなら有効
大学の選び方、第八回は社会福祉士です。
社会福祉士とは、福祉の専門家としてソーシャルワーカーとして国が認めた資格です。名称独占資格と言って、名称を名乗るときは資格取得者以外は名乗れませんが、業務は資格取得者以外でもできます。一方、資格取得者のみに業務が許される資格は業務独占資格と言って、医師免許などはその代表格でしょう。
つまり、社会福祉士は業務独占資格ではなく、名称独占資格なので、やや弱い資格と言えます。この点から「資格としては失敗作」と指摘する専門家もいますし、無理に取る必要はないとする意見もあります。
たしかに福祉の仕事をする場合、必ず取得しなくてもできます。たとえば、訪問介護でしたら、訪問介護員(ホームヘルパー)や介護福祉士、精神障害者の社会復帰を考えるソーシャルワーカーでしたら精神保健福祉士などがあります。
もっとも、管理職以上で福祉をマネジメントする立場になろうとする場合、この社会福祉士は有効な資格です。採用の際、条件とするところも増えてきました。私が取材した限りでは、もし福祉業界への転職を考えるのであれば、取っておいて損にはならないかと思います。
社会福祉士になるには? 通信制や専門職大学院、科目履修もあり
社会福祉士を目指すには、福祉系の4年制大学に入学するか、福祉系の短大・専門学校に入学、卒業すると受験資格が得られます。ただし、後者の場合、2年制なら実務経験2年、3年制なら実務経験1年が必要となります。
社会人の場合、通信制大学も大きいですし、専門職大学院(日本社会事業大学/1年制)に入学する方法もあります。日本社会事業大学の専門職大学院は、大卒者・社会人経験3年以上などの条件に合えば、福祉業界未経験でも大学院を受験することはできます。
ほかにも2009年から、実習科目を未履修のまま卒業した社会人が大学等で科目等履修生(その科目だけ履修する制度)として受講、単位を取れば、それも受験資格として認められるようになりました。
福祉業界は高齢化社会が進むにつれてニーズが高まり、大学でも学部設置が相次いでいます。こう言っては何ですが玉石混淆。当たり外れがあります。
日本社会事業、同志社、関西学院、上智などの伝統校。それか公立だと大外れはないでしょう。私立だと法政や立教のように新設でもそこそこ実績を出しているところと、そうでないところの差があります。(次ページへ続く)



