10年先を見据え、長期のキャリアプランをコンサルする
エンジニアやITスペシャリストに特化した転職サポートで、業界内で高い評価を確立しているテクノブレーン株式会社。人材紹介に加え、企業の委託を受けた新卒採用のアウトソーシングから社員教育といった分野まで、エンジニアを核にした幅広い人材組織戦略を企業に提供している。
同社でコンサルタントを務める碣石(たていし)浩二さんは、国内大手企業向けのITに特化した人材を対象に、転職コンサルティングからヘッドハンティングまでを手がけるベテランである。

「現在はIT分野専門のコンサルタントと名乗っていますが、私自身はちょっと変わった経歴を経て現在にいたっているんです」と笑う碣石さん、もともとは全国規模の物流会社で支店長などを経験したマネージャーだったという。
「物流ですから、カネ、モノの管理は日常的に経験してきました。それがマネージャーとして70名あまりの社員を見ていくうちに、ヒトを管理する仕事にも興味がわいてきて、現在の職に就くことになったのです」
物流とあって、現場作業に従事する若い社員も多い。管理者としてそうした部下たちの将来のキャリアプランを考える機会も多かったという。「直近のことだけでなく、いかに5年後、10年後を見据えたキャリアアップのモデルを作っていけるか」というコンサルタントとしての基本スタンスは、この当時の経験がベースになっているという。
求人情報に人をあてはめない
「私のコンサルティングは、“まず求人ありき”で話をしないんです。求人情報に合わせて人をあてはめるのではなく、まず求職者自身の希望と経験してきたことをよく聞いて、それならどんなキャリアプランがあるか、またそのキャリアプランの10年後はどうかを考える。この点は、一般のコンサルタントとは異なるかもしれません。また私の場合、転職希望者よりも人材スカウトを主に手がけていることも、そうした姿勢の大きな理由になっていると思います」
ヘッドハンティングなどでスカウトされる人は、自分から転職を考えていないことも多く、転職へのモーティべーションは必ずしも高くない。「こういう求人がある」といったところで、すぐに関心を持ってくれるとは限らないのだ。そこで、「あなたのキャリアプランをどう考えるのか?」という視点から話を切り出すという。
「とくにエンジニアの方の興味は、技術的なことが中心で、ビジネスパーソンとしての視野を持ちにくいようです。技術の腕前はよくとも、自分のキャリア作りなんて意識したことがないという方も少なくありません。私の仕事は、こうした方々に、市場動向や景況感を理解いただき、適切なキャリアプランをアドバイスすることで、エンジニアとしてのより意識的な将来ビジョンを描いていただくことだと思っています」



