小沢ガールズができるなら自分も? 政治家になるには
先日の衆議院選挙で、民主党が大勝。自民党が政権の座から降りるのは1993年以来、実に16年ぶりとなります。
民主党の新人候補は小沢一郎・代表代行によってスカウトされた人が多く、「小沢チルドレン」「小沢ガールズ」などと呼ばれています。2005年の衆議院選挙で大量当選した、自民党新人議員が「小泉チルドレン」と呼ばれたことと似ています。
ただし小泉チルドレンは、 片山さつき(大蔵省官僚)、猪口邦子(上智大教授・軍縮会議特命全権大使)、越智隆雄(金融担当大臣秘書官/父親が元・金融担当大臣)など、「そりゃ、国会議員に転身してもおかしくないよな」と思う経歴の方ばかりでした。
ここまで華々しくなくとも、俗にいう「3バン」(地盤・看板・鞄のこと、地盤は支持者組織、看板は肩書きや知名度、鞄は政治資金を示す)のいずれかは持っていたはずです。例外は山内康一(NPO法人職員/みんなの党に移籍し当選)、杉村太蔵(証券会社契約社員/不出馬)などでしょうか。
しかし、今回の民主党新人議員は、3バンいずれもない候補が小泉チルドレンよりは多いようです。横粂勝仁(弁護士/あいのり出演者)、磯谷香代子(家事手伝い・フリーター)の両氏などその典型でしょう。それから看板はあっても、地盤がない候補も多くが当選しました。
地方政治で増えつつある「3バンなし」当選
実は選挙マニアである私が見るに、地方選挙では3バンが特にない候補が当選、ないし善戦するケースが増えているようです。
今回の衆議院選挙の前だと、横須賀市長選挙が話題になりました。小泉純一郎・元首相の推す候補が、新人の吉田勇人氏に敗北。吉田・現市長はその前、2003年の横須賀市議会選挙でトップ当選をしていました。だから看板はあったわけですが、その横須賀市議選当時は、アクセンチュアに3年間在籍しただけの無名の会社員です。
今まで、3バンがないと当選できないとされていた政治が少しずつ変わってきていることは確かです。選挙活動次第では、読者の皆さんにも可能性はあるわけです。
来年2010年は統一地方選挙。いきなり国政は無理でも、もしかして地方政治なら可能性はあるかもしれません。
そこで今回、世田谷区議会議員の中塚さちよさんに取材をお願いしました。中塚さんは2007年の世田谷区議選挙に民主党公認で立候補、3位当選を果たされました。前職は民間シンクタンク会社でやはり3バンがないまま選挙に入られた方です。
当選にいたるまでの軌跡、そして地方政治の実情などをおうかがいしました。(次ページへ続く)



