意外と多い、「文句を言うのが趣味」の人
世の中には、同じ状況にあっても、それを前向きにとらえていこうとする人と、そうでない人がいます。もちろん、前向きにとらえたところでどうしようもない状況もあります。たとえば転職した企業が超ブラック企業であったことが判明した場合、それを前向きに捉えて長居しようとするよりは就職活動を開始した方がよいに決まっていますが、一方、我慢している状況についてブツクサ言うのが大好きな人もいます。
現状に不満があって文句を言っているというよりも、文句を言うのが趣味で、文句を言える対象を常に探している人もいて、そういう人の言うことにいちいち耳を貸していては疲れてしまいますよね。
この「趣味の文句」問題は、会社だけでなくて、日常生活一般にも当てはまります。たとえば、見ると不快な気持ちになるとわかっているサイトを自分から見に行って「うざい」という人などがそうです。通常、「うざ(った)い」というのは、自分の好き嫌いに関係なく、わずらわしい事柄に巻き込まれることなどを指す日本語なので、自分から行っておいて「うざい」はおかしいですよね。しかし、本人は無自覚で、あたかも自分が被害をうけたかのような気持ちになって不満を述べ、ひとしきり語り終えると、新しい「うざい」を求めて旅に出るのです。
不満があって文句がつい出てしまう人と、文句を言うのが好きで、いつも「文句をいう対象はないか」と荒さがしして生きている人を分けて対応すると、こちらも無用なストレスを貯めずにすみます。
今回は、その分類の方法と、状況別のかわし方について考察してきましょう。
「趣味の文句」は、定量化と過去の文句歴で判定する
「趣味の文句」なのかどうなのかの切り分け方には2つポイントがあります。
まずは定量化。たとえば、「上司の指示があいまい」という苦情は誰もが言いますし、あいまいな指示は、仕事の効率を下げてしまうので確かに一般的には問題だと言えるのですが、では具体的に「あいまい」のレベルがどの程度なのか、単に「いい感じにしといて」というだけの極度のあいまいさなのか、それとも手順書まで作られているが、どうしても臨機応変にしなくてはならない部分があり、それについてまで指示がないと動けないと言っているのかでは、大きな違いがあります。後者の場合は、極端に仕事のスキルが低いのに逆ギレしているか、趣味でブーブー言っているのかのどちらかですし、そのどちらであっても、まともにとりあっても消耗するだけでしょう。
また、もう一つのポイントは、過去のその人の言動です。文句を言うのが趣味の人は、どんなに恵まれた状況でも、文句を言えるポイントはないかと探して文句を言うので、その人といっしょに仕事をしたことがある人にそれとなく聞いてみれば、その人が趣味で不満を述べることを趣味としているかどうかが判定できます。
(1)趣味だと判断されたら、笑顔で受け流す
趣味として文句を言う人だと判定できた場合は、本気で対処しても特に感謝されないどころか、むしろ楽しいおもちゃを奪われたことで恨まれかねないので、「適当に受け流す」ことをオススメします。
まともに取りあおうと思うと疲れますが、適当にうなずいているうちに先方は満たされた気持ちになるので、最初から「適当に受け流すぞ」と決めておけば意外に疲れないものです。「こんな会社辞めてやる」というセリフで逆に愛社精神を披露される方もいますが、「それは会社に期待しすぎだよ」などと、本気で返事すると、彼は気分を害されてしまいます。
よく男性向けの恋愛マニュアルで「女は物事を解決したくて悩みや愚痴を話すわけではない、共感してあげることが重要」などと書いてありますが、それは男性一般を美化しすぎであり、実は男性も悩みや愚痴を同じように話しているものです。恋愛マニュアルに書いてあるように、適当に共感してあげることが重要なのです。



