人から残酷なレッテルを貼られる前に、自分から貼る
「どういうキャラクターで売り出すべきか?」など言うと、「芸能人でもあるまいし、自意識過剰なんじゃない?考えすぎヨ!」という声も聞こえてきそうですが、芸能人とわれわれの違いは、見ている人の人数だけ。基本的には変わりはありません。意識して自分をプロデュースした方が断然お得なので、今回は「セルフプロデュース」について考察したいと思います。
もし、「自分を一言で表現してください」と言われたら、あなたは何と答えますか?「そんなぁー!一言でなんて無理!」と思う方が大半かと思います。たしかに世界で一人しかいない大切な自分を、一言で表すなんて乱暴なことかもしれません。
しかし、「通勤電車で向かいに座っている人を一言で表現してください」と言われたら「髭が濃くて耳毛生えてそう」とか、「美形だが肌が汚い」とか、適当に答えられますよね。そう、残酷なほど適当に……。
ここで銘記していただきたいのは、「人は、他人のことをものすごく適当な言葉にまとめて記憶している」ということです。まあ、自分を例にとって考えてみればわかりますが、人間なんて、自分以外のことにはぜんぜん関心がないから、ものすごく適当にレッテルを貼るわけです。もし、第一印象でネガティブなレッテルを貼られてしまったら、それ以後は見向きもされません。表紙に『ゴキブリ三国志』と書いてある本があったとして、誰が開きますか? まあぼくは開きますけど……。
そんな、目も当てられない事態になる前にすべきことは「妙なレッテルを貼られる前に、自分からレッテルを用意し、出会い頭に相手に叩きこむ」こと。タレントでなくても、イメージ戦略はとても大事。先手必勝です!
勝手に変なイメージを持たれる恐怖!
また、ネットでよくあるのが、顔写真を出している女の人が「ネットアイドル」と祭り上げられて、しばらくすると「全然アイドルじゃねーよ。調子に乗るな」などと叩かれるケース。言われた側としては、「わたし……自分で自分のことをアイドルって言ったわけじゃないのに、勝手に持ち上げて勝手に叩かないで!」と言い返したくなることでしょう。その言い分は100%正しいのですが、正義に興味を持っている人はほとんどいないので、残念ながら焼け石に水。このような場合は初期のイメージコントロールが重要なので、自分のイメージ戦略と違う場合は、あまり気を遣わず、サックリと「そういう呼び方はやめて」と言っておく方が無難です。その一瞬は感じが悪いですが、初期に多少のイメージダウンを覚悟して鎮火しておかないと、あとで面倒なことになってしまいます。
当然、男の場合でも嫌なあだ名を付けられた場合はマジギレしておけば、長い目で見るとお得です。嫌なイメージはコントロールできるうちに修正するべきです。
セルフプロデュースに成功すると、いろんなところから声がかかる
もちろん、セルフプロデュースはリスク回避のためだけにするものではありません。
たとえば社内でキャラクターを立てておくと、声がかかりやすいというメリットがあります。自分の得意分野であると周囲に認知されている仕事だったら「やっぱりこれは彼にやらせよう」という話になりますよね。その構造は、たとえばテレビ番組で「水族館の特番をやろう……ナビゲーターは……やっぱりサカナくんかな」と声がかかる仕組みとまったく同じと言えるでしょう。
「別に声なんかかけてもらえなくても……出世とかする気がないし」というのであれば、それはそれでセルフプロデュースができているとオトクです。自分の苦手分野について、全員が知っているとすれば、失敗してほしいと思って仕事をアサインする人はいないので、自分が得意な仕事だけが回ってくるようになります。
以下、具体的なセルフプロデュースの方法について考えていきたいと思います。



