このエントリーをはてなブックマークに追加


第1回
伊藤 靖 [著]
公開:2008/07/14 16:29


 「35歳を過ぎたら、転職はむずかしい」そんなふうに考えて、チャレンジをあきらめていませんか? 実際に、35歳から6回の転職を成功させた人がいるんです。その本人による、転職体験記をお届けします(本記事は『エンジニア 35歳からの転職』(翔泳社)からの転載です)。



就職浪人していたボクが6回の転職に成功

 私がはじめて転職したのは35歳のときです。そして、それを皮切りに9年間に6 回の転職を経験することになります。こんな話をすると、恵まれた条件の中で、何の苦労もなく転職を重ねてきたんだろうと勘違いされてしまいそうですね。でも、それはまったくの誤解です。はじめは転職とはまったく無縁の世界にいました。

 まさか6回も転職することになろうとはというのが、現在の正直な心境です。もともとSEとは何の関係もない文系(哲学科)出身。おまけに、1年留年した上に就職浪人まで1年経験する体たらく。社会に出たのは、仲間より2年遅れて24歳のときでした。

 もうおわかりですね。そうです。はじめは、それこそ就職もままならない状況だったのです。他人の力を借りて、やっと就職することができたのです。

 なにせ、毎日授業をサボってはバンド活動に夢中。卒業後も、そのまま好きな音楽を続ける気でいました。ゼミの仲間が、スーツに着替え就職活動をはじめても、私だけはスタジオにこもって楽器の練習に明け暮れる毎日。待ち受けていた結果は、当然のように単位不足で落第です。

 仲間が皆卒業していく中で、私1人だけが留年。しかも遅まきながら、留年中に自分に音楽で生活していくだけの才能がないことに気がつきました。そこで、今度は慌てて就職活動。ところが、社会人としての心構えもできていない人間を、おいそれと採用してくれるようなお人好しの会社などあるはずがありません。

 応募した会社からは、ことごとく不採用の結果が届く毎日。そして、そのまま就職浪人への途をまっしぐらです。さすがの私も、これには参りました。そして、ひどく落ち込みました。1人だけ社会から取り残されたような疎外感に襲われ、自分の人生はこれからどうなるのか、暗澹たる気持ちで毎日を過ごしていました。

 そんなどん底にいた私に、ある日救いの手が差し伸べられました。あまりの惨状をみかねた両親が、当時大手流通企業の人事部に勤めていた従兄弟に、就職先を紹介してくれるよう頼み込んだのです。

 従兄弟が紹介してくれたのは、自分が勤める大手流通企業の子会社にあたるクレジットカード会社でした。当時の私には、過ぎた会社です。ともかく、何とか就職に漕ぎ着けることができたのです。





著者プロフィール
伊藤 靖(イトウ ヤスシ)

ビムーブ株式会社代表取締役。1960年生まれ。青森県弘前市出身。自他共に認める紙ジャケCDと音楽DVDコレクター。60~70Sロック・ミュージックを中心に、ジャズ、ソウル、ブルース、ボサノバなど音楽全般に造詣が深い。
オーエムシーカード、ソニー生命保険、NTTデータ、ベンチャー企業数社を経た後、2007年7月にビムーブ株式会社を設立し、2008年4月から本格的に営業開始し、動画配信ASPサービス、「ビムーブVIDEO」をローンチ。
著書に、『完全まるわかり読本 ネット業界・企業』『エンジニア35歳からの転職』『プロマネは見た!』(すべて翔泳社)などがある。






スポンサーサイト

年収1000万円へのエグゼクティブ転職
職種
業種
フリーワード

職種
フリーワード

タグクラウド



ページトップへ
ページトップへ