転職して何がしたい?を明確に
その転職によって実現したいものは何か。転職を決断した時点で、転職の目的が決まっているはずです。転職で何を実現したいのか、何を手に入れたいのかが決まっていなければ、たとえ転職したとしても良い結果は生まれないでしょう。理由は何であれ、転職の目的だけはきちんと決めておかなければなりません。
ここでは、転職の目的について考えてみたいと思います。まず、転職の目的として多くの転職希望者が口にするものに、「やりたい仕事につく」ということがあります。だれもが、はじめから自分の希望する仕事につけるとは限りません。また、幸運にも希望する仕事につけたとしても、働いているうちに他に興味が移るのはよくあること。
人間は、人生の大半の時間を仕事に費やします。できれば、自分が本当にやりたい仕事につくのが理想です。そしてやりたい仕事につくために転職するのは、ごく当たり前のことです。転職によってやりたい仕事につくというのは、多くの転職希望者が口にする目的の1つです。
次に、「より高い給与を得る」という目的があります。実は、わたしのはじめての転職の目的の1つが、「より高い給与を得る」でした。ところが、それを転職の目的としてはっきり口にする転職希望者はあまりいません。お金が欲しいと口に出していうことに、抵抗があるからでしょうか。

わたしも、いまでこそはじめての転職の目的は、より高い給与を得ることだったといえますが、当時はなかなか口には出せませんでした。「SEという職を捨てて生命保険会社の営業になる」というと、周囲の人間はかならず理由を尋ねてきました。
そんなとき、「SEという仕事に限界を感じたから」「組織に縛られるのが嫌になったから(生命保険会社の営業職は個人事業主扱いになるので)」「最適な生命保険を売ることでお客さまの役に立ちたいから」と答えてお茶を濁していました。
たしかに、どれも嘘ではありません。会社から評価されないことで、SEに限界を感じていました。会社に雇われない生き方に、何となく憧れていました。社会の役に立つ仕事がしたいと、本気で考えていました。でも、転職の本当の目的はより高い給与を得ることだったのです。転職の本当の目的に関しては、周りの人にも自分自身にもウソをついていたのです。

