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 「35歳を過ぎたら、転職はむずかしい」そんなふうに考えて、チャレンジをあきらめていませんか? 実際に、35歳から6回の転職を成功させた人がいるんです。その本人による、転職体験記をお届けします(本記事は『エンジニア 35歳からの転職』(翔泳社)からの転載です)。【バックナンバーはこちら



転職して何がしたい?を明確に

 その転職によって実現したいものは何か。転職を決断した時点で、転職の目的が決まっているはずです。転職で何を実現したいのか、何を手に入れたいのかが決まっていなければ、たとえ転職したとしても良い結果は生まれないでしょう。理由は何であれ、転職の目的だけはきちんと決めておかなければなりません。

 ここでは、転職の目的について考えてみたいと思います。まず、転職の目的として多くの転職希望者が口にするものに、「やりたい仕事につく」ということがあります。だれもが、はじめから自分の希望する仕事につけるとは限りません。また、幸運にも希望する仕事につけたとしても、働いているうちに他に興味が移るのはよくあること。

 人間は、人生の大半の時間を仕事に費やします。できれば、自分が本当にやりたい仕事につくのが理想です。そしてやりたい仕事につくために転職するのは、ごく当たり前のことです。転職によってやりたい仕事につくというのは、多くの転職希望者が口にする目的の1つです。

 次に、「より高い給与を得る」という目的があります。実は、わたしのはじめての転職の目的の1つが、「より高い給与を得る」でした。ところが、それを転職の目的としてはっきり口にする転職希望者はあまりいません。お金が欲しいと口に出していうことに、抵抗があるからでしょうか。

 わたしも、いまでこそはじめての転職の目的は、より高い給与を得ることだったといえますが、当時はなかなか口には出せませんでした。「SEという職を捨てて生命保険会社の営業になる」というと、周囲の人間はかならず理由を尋ねてきました。

 そんなとき、「SEという仕事に限界を感じたから」「組織に縛られるのが嫌になったから(生命保険会社の営業職は個人事業主扱いになるので)」「最適な生命保険を売ることでお客さまの役に立ちたいから」と答えてお茶を濁していました。

 たしかに、どれも嘘ではありません。会社から評価されないことで、SEに限界を感じていました。会社に雇われない生き方に、何となく憧れていました。社会の役に立つ仕事がしたいと、本気で考えていました。でも、転職の本当の目的はより高い給与を得ることだったのです。転職の本当の目的に関しては、周りの人にも自分自身にもウソをついていたのです。


 
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INDEX
面接で「いくら欲しい」と希望給与を伝えるべき
転職して何がしたい?を明確に

転職して弱い自分を変えたい




著者プロフィール
伊藤 靖(イトウ ヤスシ)

ビムーブ株式会社代表取締役。1960年生まれ。青森県弘前市出身。自他共に認める紙ジャケCDと音楽DVDコレクター。60~70Sロック・ミュージックを中心に、ジャズ、ソウル、ブルース、ボサノバなど音楽全般に造詣が深い。
オーエムシーカード、ソニー生命保険、NTTデータ、ベンチャー企業数社を経た後、2007年7月にビムーブ株式会社を設立し、2008年4月から本格的に営業開始し、動画配信ASPサービス、「ビムーブVIDEO」をローンチ。
著書に、『完全まるわかり読本 ネット業界・企業』『エンジニア35歳からの転職』『プロマネは見た!』(すべて翔泳社)などがある。






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