証券外務員資格を持つ、インターバンク社長に聞く!
今回ご紹介するのは20代で独立し、現在東京の日本橋と六本木に事務所を持つ経営者の佐藤豪さん。証券会社のディーラー出身で証券外務員資格を持つ佐藤さんが取り扱うのは、株や債権、投資信託などの有価証券ではなく、ドル・ユーロ・ウォンなどの「外貨」。そう、彼の事業は外貨の両替商なのです。
「資格で独立」というと税理士や司法書士などの資格を思い浮かべる方も多いと思いますが、今後はこうした士業資格であっても、独立開業するためには新しい発想や世の中のニーズを見つけ出し、世の中に提供していく柔軟性が求められる時代になっていくのではないでしょうか?
そこで今回は、資格の粋を飛び出し、事業家としての道を体現されている佐藤さんの独立哲学をご紹介していきます。

●佐藤豪(さとう ごう)さん
有限会社インターバンク 代表取締役社長。
大学卒業後、証券会社の為替ディーラーを経て2005年にインターバンク設立(日本銀行国際局届出登録a054397)。米ドル、ユーロ、人民元を対象に、刻々と変動するリアルタイムの為替レートで海外通貨と両替できる国内初のサービスを展開している。
同社のユニークなサービスは日経MJ(一面)、日刊工業新聞などマスコミでも頻繁に取り上げられており、いま最も注目される若手経営者の1人でもある。
大学時代に「稼ぐ」ことへの問題意識を持つ 面接で気に入られた証券会社へ入社
――佐藤さんは24歳のときに独立されているわけですが、学生時代はどんな学生だったのですか?
(佐藤さん、以下略) 私は大学の付属高校から経済学部に進んだのですが、「学生」というよりは、「労働者」とか「ワーカー」という言葉がぴったりくるような人間だったと思います。ガソリンスタンドやパチンコ店などでひたすら働く毎日を過ごしていました。大学に入って授業を聞いたときに、あまりピンとこなかったんですね。それで、大学で勉強することの面白みがあまり感じられなくなってしまったんです。
――実際の社会で直接役に立たない理論を勉強することよりも、働くことの方が好きだった、ということですか?
働くことが好き、というよりは、正直お金を稼ぐことができる境遇が新鮮だったんです。 最初のうちはバイト先から提示された条件でひたすら働いていたのですが、大学3年のある日、「ちょっと待てよ」と思ったんですね。
自分は毎日朝から晩まで一生懸命働いているのに、時給1,000円足らずで1ヵ月フルに働いても20万円にもならないわけです。そういった経緯で、「稼ぐってたいへんなんだな」という気持ちが、「じゃあ、世の中の人は一体どうやってお金を稼いでいるんだろう?」という疑問に変わっていきました。
――大学時代に自分の経験の中から問題意識を持つきっかけがあったわけですね。そういう意味では充実した大学生活だったと。
本当の意味で充実していたとは言えないですね。今から思えば、ゼミとかサークルには入っておけば良かったかな、と少し後悔しています。せっかく大学に行っていたのに大学生らしいことはしなかったわけですから。
――次に、就職活動について教えてください。なぜ証券会社を選んだのですか?
やはり、「お金がお金を生む」という金融の世界に断然興味がありました。ただ私の場合はバイト三昧で大学の勉強はしっかりとやっていませんでしたから、銀行は難しいかな、と。それで大学の成績や出席率があまり問われない業界、「証券」「先物取引」「消費者金融」の3業界に的を絞ったんです。
――最終的に証券会社に決めた理由は何だったのですか?
もともと前述の3業界の中で第一志望が証券業界だったというのもあるのですが、最終的な決め手となったのは、面接官が気に入ってくれたからです。
実質的な最終面接のとき、面接官から「君の夢は何だ?」と聞かれたのですが、その当時自分が抱いていた夢を語ったんですね。そうしたら面接官が「君はいい夢を持っているね。すばらしい」ということで気に入ってもらえたんです。相手が気に入ってくれているのなら、この会社でいいかなと。
証券外務員の資格は大学在学中に取得しました。あらかじめ会社から支給されたテキストを使って、勉強した期間は3ヵ月くらいですかね。(次ページへ続く)



