石渡が選ぶ6冊! 2010年読んでおきたいキャリア・転職お役立ち本
新年明けましておめでとうございます。「転職難民に落ちるな!」連載は2008年11月にスタート、二度目のお正月を迎えることができました。
これも読者の皆さんのおかげです。この間、笑点を見ていたら「44周年を迎えることができました」と出ていました。まあ、そこまでは行かないでしょうが、今後も転職・キャリア関連の情報をお伝えしていきますのでよろしくお願いします。
年明けの1回目は書籍紹介です。実は2009年12月に早稲田大生協にてキャリア関連の書籍コーナーを作ってもらいました。そこでは、私が独断と偏見で選んだ、キャリア関連本30冊を展開しています。
30冊のうち、社会人が転職・キャリアを考える際、特に役立つ6冊に絞って紹介します。
自分の将来に迷うときに/働く理由(戸田智弘 ディスカヴァー・トゥエンティワン)

なぜ、働くのか。過去の偉人や現代の有名人が発した言葉をまとめた本。有名だからいい、という問題でもないが、無名の人ではない、ひとかどある人の言葉だけに説得力が違います。たとえば、雑用ばかりでくさくさしている人にはこんな一言。
「与えられた仕事だけをやるのは雑兵だ」(織田信長)
さらにヘコむ人がいるかもしれません。そんなあなたにはこんな一言。
「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そうしたら、誰も君を下足番にしておかぬ」(小林一三/阪急・東宝グループ創業者)
読みながら、怒られたり、励まされたり、様々な感情を持つことでしょう。同書は続編もあります。自分の将来に悩んだ方が読むといいでしょう。自分探しをするなら、こんな一言も。
「一生のうちでいちばん大事なことは職業の選択である。ところが、偶然がそれを左右する」(パスカル)
フリーターはどうかと思ったときに/勝ち組フリーター列伝(大西祥平・吉本浩二 小学館)

タイトル通り、フリーターを軸にしたインタビュー漫画。2006年刊行、2004~2005年ごろ掲載なのでやや古い漫画です。内容はフリーター的な人生を歩んだ人物のインタビュー漫画です。区議、魚柄仁之助(食生活研究家・エッセイスト)、藤田志穂(ギャル社長)などが登場。自営業者やフリーター経験者も含みます。
ここに出てくる人物はみな、フリーターだったときでも、力強い前向きさを持っています。おそらく、人によっては会社をリストラされ仕方なくフリーターになる、という人もいるでしょう。私もライターの前の前の仕事が事実上はフリーター同然でした。ですから、その苦労はわかります。
もし、フリーターであることに嫌になった、そんなときには同書をお勧めします。絵は好き嫌いの分かれるところですが、やたらとポジティブな原作者とやたらとネガティブな漫画家のキャラ設定も絶妙です。
意外な企業を知りたいときに/日経MJ トレンド情報源2010年版(日本経済新聞出版社)

流通・サービス・消費全般をデータなどで俯瞰した一冊。年度版。まともに読もうとせずに、リファレンス代わりに使うといいでしょう。各種ランキングだけでなく、トレンド情報の解説コラムが充実しています。
転職する前、転職先企業の情報を得る手段としてネットを利用する人が多いでしょう。確かにネットはスピードが早く、便利です。しかし、その分、広告的な記事やあるいは虚報なども入り混じっています。
その点、同書のように信頼のおける機関・編集部が調査したランキングデータは信頼性が高いと言えます。業界内でどの位置付けにあるのか、どんな修辞も冷厳なる数字の前には沈黙せざるを得ません。もちろん、書籍であって検索などは面倒ですが、こうしたデータ本をきちんと読むことは転職前には必要なことではないでしょうか?
特に流通業界や消費財メーカーなどに転職するなら、買って手元に置いておくといいかもしれません。(次ページへ続く)



