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ステップ3 応募書類作成と応募
小島 美津子 [著]
公開:2010/01/25 09:00


その転職活動、ホントに正しいやり方ですか? [ステップ1 転職の決心・計画]から[ステップ7 入社準備・初出勤]まで、転職活動の流れに沿ったツボをお届けします。【バックナンバーはこちら】



A.経営理念のどこに、なぜ共感するのかを伝える必要がある

 履歴書やWebの応募フォームに必ずあるのが〈志望動機欄〉。この欄は書類選考の際、〈職歴欄〉と並んで重視されるのが一般的だ。この2つを見れば、その応募者がどんなキャリアをもち、それをどう生かそうとしているかがわかり、マッチングの急所のチェックに役立つからだ。逆に見れば、それがわかる内容を書く必要があるとも言える。

 一般的には、応募先企業の内容と自分の会社選びの条件を摺り合わせ、マッチングを自己申告。その記述を通して入社意欲・勤務姿勢・将来目標・貢献意識などをアピールするつもりで書くのが基本だ。

 単なる感想のように「経営理念に共感した」などと書くだけでは言葉足らず。どの点になぜ共感したのか、自分のモットーや体験なども記して独自性のある記述をしないと、おざなりなマニュアル表現のようになってしまう。きちんと書けば、概して好感を与える志望動機だけに、将来目標や自分の強みに落とし込む工夫もしていただきたい。

実務経験者は志望動機をあなどると落とし穴にはまる

 なお、認識しておいてほしいのは、大勢のライバルが同じ求人情報や企業ホームページを見ているという点。応募先企業の経営理念が魅力的・印象的なら、それについて書く応募者は少なくない。似たようなフレーズを山ほど読まされウンザリ……といった採用側の状況があることも知っておくとよいだろう。

 とくに実務経験者は要注意! 即戦力が武器だという自負からスキル・経験・実績・評価などの記述にはパワーを注ぐが、その割に〈志望動機欄〉を甘く考えてしまう傾向がある。だが、書かれた内容から転職する意味が感じられないと、ほかの欄で書いた立派な内容が逆効果となって、じゃあなぜ辞めたのか……と不祥事の疑惑を抱かれるケースもある。

 もともと実務経験者の採用選考は、給与や待遇を含めた「職場条件とのマッチング」が鍵になる。根底に新しい職種・仕事への志望がある未経験者とは違い、漠然とした志望動機では説得力に欠ける。前職場の何が不満だったのか……、当社に何を期待しているのか……といった疑念をもたれ、採用しても勤続は難しそうだと判断されがち。その意味では、実務経験者こそ志望動機があなどれないとも言える。

前職場にはなかった応募先の特性に触れるのがコツ

 同業界・同職種への転職希望者からよく聞くのは「給与で選んだ会社だけど、そうは書けないので無難に」といった話。「経験を生かせる」「ステップアップしたい」といった記述になることが多いが、それだけでは何のインパクトも与えない。志望動機の効果を上げるには、前職場にはなかった応募先企業の特性について具体的に触れ、そこを起点に説明を加えていただきたい。

 小さなことでもよい。応募先の具体的な特性を視野に入れて記述すると、説得力は格段にアップ。たとえば次のような特性に注目するのもよいだろう。







著者プロフィール
小島 美津子(コジマ ミツコ)

キャリア・アドバイザー。

職業選びとキャリア形成、女性の社会進出などをテーマに、1985年に有限会社クリエイション ユウを設立・主宰。以来、教育情報誌や求人情報誌での就職・転職・再就職にかかわる編集記事の企画制作、活動への指導・助言を経験。幅広い業界・職種の知識、通算1000社を超す採用現場や人事担当者の取材をベースにした現場感覚のあるアドバイスに定評がある。

著書に『採用される履歴書・職務経歴書はこう書く』『採用される転職者のための面接トーク術』(ともに日本実業出版社)ほか。






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