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ステップ3 応募書類作成と応募
小島 美津子 [著]
公開:2010/02/08 09:00


その転職活動、ホントに正しいやり方ですか? [ステップ1 転職の決心・計画]から[ステップ7 入社準備・初出勤]まで、転職活動の流れに沿ったツボをお届けします。【バックナンバーはこちら】



A.応募先の目線で「自分が採用される理由」を伝えよう

 応募書類やWeb応募フォームの〈自己PR欄〉は、応募先ニーズにマッチする自分の強みを整理し、それを簡潔に書けばよい……。それはわかっていても、イザ書くとなるとスムーズに運ばないようで次のような疑問・相談が多い。

  • 経験や実績、スキルのことは、〈職務経歴欄〉や保有資格の記述で十分アピールした。同じことを書く必要があるか? 書いていいのか?
  • 〈志望動機欄〉や〈入社後の目標欄〉など、もうほかで自分の強みをアピールしてしまった。どう書き分けたらいいのか?

 こうしたクエスチョンは、中途採用における自己PRの意味や目的がいまひとつ理解できていないせいかもしれない。

 経験・実績・スキルは重要な選考基準だが、応募条件をクリアしてきた応募者のレベルは“どんぐりの背比べ”状態であるケースが多い。だから単に職務経歴を繰り返しても自己PRの意味がない。応募先企業に「実力レベルはみんな一長一短だが、この人は◯◯だ」と思われるように突出した事項に焦点を当て、それを印象づける“決め”のアピールを書くなど工夫する必要があるのだ。

 また志望動機や入社後の目標は、いわば「◯◯したい」というプロポーズ。そこで伝える強みは、とかく意志・意欲や心構えを示す本人目線の記述になりがちだ。それに対して、自己PRは「自分には◯◯があり、あなたが望む◯◯ができる」と相手の目線に立って決心を促すもの。納得を得るために示す材料や結果が自己PRのポイントになる。

 ひとくちに言えば、自己PRとは大勢のライバルの中で「自分が採用される理由」を相手に示すための記述だ。それを通じて、応募先企業に「この人は会社に貢献してくれそうだ」「採用すると会社の利益になる」と考えてもらうのが目的というわけ。

実力があるだけでは即戦力として評価されない

 事前に応募先企業が求めている人材像を把握するのは基本中のキホンだ。同じ会社であっても、職種や配属ポジション、求人時期の職場構成や経営状況などによって理想の人材像は変わることも覚えておこう。

 ここで注意したいのが「人物重視」といった求人企業のメッセージだ。その言葉を額面どおりに受け取って、学生時代のクラブ活動や趣味の話を切り口にしたり、自分の性格面について書き連ねたりする例も見受ける。だが、これは大きな勘違い。評価されるのは、人柄が仕事に与える影響や応募先で役立つかどうか。人柄そのものが評価対象になるのではない。

 新卒採用とは異なり、中途採用で求められるのは即戦力だ。「人物重視」も同じで、実力があっても会社にそぐわないキャラクターでは戦力として使えないという意味。熱い主張や自主独立志向よりも、柔軟さと相互調和の志向を社風とする会社もあれば、先端技術にこだわる学究肌の人よりも上昇志向が強くマネジメント力がある人を望む会社もあるからだ。

 これを書けば絶対に評価されるという「正解」はないが、まずは前述した自己PRの意味と目的を踏まえて自分を高く売るための強みを探してみよう。

自己PRの意味と目的を踏まえて何をどう書くか検討しよう

 自分の強みを見つけるには、次の3つ切り口から考えてみるのもよい。

成果や実績……すでに前職場で行ってきた会社貢献

売上実績、目標額達成、顧客開拓数など

経験やスキル……即戦力の裏づけとなる材料

マネジメント経験、案件知識、取得資格など

ヒューマンスキル……業務遂行の基盤となる力

コミニュケーション力、交渉力、粘り強さなど

 また、どう書けば自分の魅力を評価されやすいかは、切り口ごとに記述のポイントとサンプルをまとめたので参考にしていただきたい。

 







著者プロフィール
小島 美津子(コジマ ミツコ)

キャリア・アドバイザー。

職業選びとキャリア形成、女性の社会進出などをテーマに、1985年に有限会社クリエイション ユウを設立・主宰。以来、教育情報誌や求人情報誌での就職・転職・再就職にかかわる編集記事の企画制作、活動への指導・助言を経験。幅広い業界・職種の知識、通算1000社を超す採用現場や人事担当者の取材をベースにした現場感覚のあるアドバイスに定評がある。

著書に『採用される履歴書・職務経歴書はこう書く』『採用される転職者のための面接トーク術』(ともに日本実業出版社)ほか。






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